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9をめぐる

2024.11.22 Fri 「 [PR]
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2013.12.31 Tue 「 ゆく年、くる年お仕事
今年一年の総括をしよう(決意

初めてPBWのライターとして僕が仕事をしたのは、
実は去年(2012年)の事です。
宵闇幻影奇譚というPBWで、筆名は異なるものの、
文章を書くことで金銭を得るという初の経験をしました。
現在は宵闇幻影奇譚さんでは仕事をしておりませんが、
そういう記念碑的な作品として印象深いです。

今年に入って4月、
現在メインでお世話になっているらっかみ!でマスター業務を開始しました。
初のシナリオは「春の球技大会テニスの部」でした。
最初の一本にもかかわらず、
他マスターさんとの連携イベントシナリオで、
大変緊張したものです。
そしてイベントシナリオとはいえ、
こんな新米マスターのシナリオに参加して下さったみなさんには、
本当に頭が下がります。
あの時の皆さんのおかげでその後も続けようと思えました。
ありがとうございます。
その後はおおよそ2カ月に一本程度のスローペースで今まで書き続けています。
本当はもっと沢山書きたいのは山々なのですが、
僕の力不足からむしろ遅くなってしまうこともしばしばでした。
申し訳ありません。
まずは作品完成までのスピードを上げることを目標に来年からまた頑張ろうと思います。

そして8月からは、
また別のPBW・クロストライブさんでの業務を開始しました。
こちらは現在までに2本のみ仕事をしています。
分量的にこちらはもっとハイペースでお仕事出来るのですが、
現在身辺がごたついていて作業時間を取れない状況です。
そんな訳であまり本数は多くありませんが、
活動を休止したわけではありません。
来年からもまたよろしくお願いいたします。
Twitterなんかを覗いているとあまりクロストライブさんに関しては
他とのシステム面の違いなどからか、
プレイヤーさん側から良い印象を持たれていないように感じます。
良いシナリオも沢山あるので勿体ないところですね。
今後の改善に期待です。

さて、
今年は僕の人生において初めて同人誌を出した年でもありました。
いや正確に言えば以前にも出したことはあったのですが、
2次創作サークルとしての同人誌を出したのは初めてです。
ギンすけさんという相方に恵まれたからこその僥倖でした。
漫画と小説を一冊にまとめるというニコイチサークルではありますが、
それでもいくらかの人には手に取り、購入して頂きました。
即売会という直接顔の見える場で、
直接買う側と売る側としての交流を果たすというのは、
非常に不思議な体験です。
隣のサークルの方々との交流も醍醐味ですね!
こちらの活動に関しましても、
来年はまた一層のご愛顧いただけますよう頑張ります。

今年はそういった創作上のことを除いても、
不思議と他人との関係、
きずなについて考えさせられる年だったように思います。
僕がいて、
他のみんながいる。
至極当然のことではありますけれども、
僕が書く文章も他のみんながいなければ良いも悪いも無い、
ただの文字の連なりそのものに過ぎません。
ですから僕は僕が僕であることを許して下さっているみなさんが大好きです。
改めて、
今年一年本当にお世話になりました。

そしてまた来年もよろしくお願いいたします。
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2013.12.23 Mon 「 リアクション完成のことお仕事
らっかみ!
リアクション「ひねもすのたり、雲の切れ間に」
昨日(12/22)に公開されました。

今までに比べるとだいぶ早く書きあげられました。
ちょっと嬉しい。

サブタイトル、そこそこ評判良かったみたいなので
これからのリアクションではなるべく入れていこうかな。

次のシナリオは少しシリアスめにしたいと思っております。
それでは~
2013.12.23 Mon 「 乗客習作
昨日泣き腫らしたまぶたが重い。
 忙しくて、三日ぶりに来た学校は周りの視線がうざったい。
 先生も友達も友達じゃない人も、みんなわたしを気遣わしげにちらちらと見ている。
 それもこれも、真っ青な顔で教室に駆け込んできたお母さんが全部いけない。
 ちょっとお父さんが死んだくらいであんなに取り乱して、おかげでつられてわたしまで皆の前で泣きだしてしまったじゃないか。これじゃあわたしが今まで築き上げてきた、いつでも気丈で冷静なわたし像がめちゃくちゃだ。どうしてくれる。
 隣の席のゆうちゃんの、今にもわたしの代わりに泣きだしそうな眼差しを避けるように窓の外へと視線を向けた。
 馬鹿みたいに青い空。
 わたしはもう半袖を着ている。
 昨日は黒いスーツですごく暑かった。
 汗なのか涙なのか分からないほど顔はぐしゃぐしゃだった気がする。
 ふとわたしの目の前を紙飛行機がよぎった。
 左の窓枠から右の窓枠へ、ふんわりゆったり飛び去った。
 その先はカーテンに遮られ、墜ちたのかどうかは分からない。
 隣の教室の誰かが退屈まぎれにとばしたんだろう。
 暇な奴。
 わたしみたいな。
 教壇に立つ先生は時折わたしに意味ありげな視線を寄越す。
「誰か分かる人ぉ」
 普段は言わない癖に、そんなことを言ってわたしの注意を引こうとしてる。
 わたしは至極当然のように窓の外を眺め続ける。
 先生は結局クラスいち成績の良い鈴木を指名した。
 いつものことだ。
 すると、また左の方から紙飛行機が飛んできた。
 何の変哲もない、折り方に微塵も工夫が無い、極平凡な紙飛行機。
 さっきと殆ど変わらず、そのまま右の方へ飛んで行った。
 ただ違いを挙げるとするならば、
「誰、いまの」
 何か乗ってた。
 小さい人間みたいに見えた。
 わたしは真相を確かめるべく慌てて窓枠から上半身を乗り出した。
 蹴倒された椅子と机が、平穏だった教室中に騒々しく音を響かせる。
「若葉さんッ!?」
 先生が叫ぶ。
 教壇から走って来てわたしの服を掴んで窓から引き離そうとする。
「早まっちゃ駄目よ!!」
 わたしは必死の先生に抵抗できず、先生を下敷きにする形で教室内に尻もちをついた。
 その直前、視界の端で捉えた紙飛行機。
 そこに乗っていたのは、お父さんだった。
 多分。
 
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