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9をめぐる

2024.11.22 Fri 「 [PR]
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2013.06.16 Sun 「 コーヒー豆ってお仕事
種類による味の違いが分からない。

ナマステ。
三三三です。

先日2つ目のシナリオガイドが公開されました。
こちら

今回は学校行事とかではない
純粋に自分で出したネタなので
逆に思いっきり突き刺さることになるでしょうね。

そしてついさっき公開ガイド一覧見て気付いたんですが
黒羽カラスさんのガイドのタイトルと一部被ってましたね。
もうぅ……。

とりあえず
そんな感じで公開されてますので
皆さんふるってご参加ください。

それでは
チャオチャオ。
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2013.06.11 Tue 「 あとがきのあとがきお仕事
ナマステ。

先日ようやく初仕事完了いたしました。
寝子島高校春の球技大会テニスの部。
直後はふぁぼの鬼と化しました僕は。

PBWのマスタリングは今回がほぼ初めてでした。
普通に小説書くのとはやっぱり勝手が違います。
2万字の短編に20人の主人公が出てくることからして
普通に小説を書いていたら無いことですし。
webサイト上で閲覧するという性質上
横書き縦読みは避けられないですし。
そうなると文体すらも変わってきます。
より読みやすく
より簡潔に
を意識した文体を使うことになります。

具体的には
(僕の場合)
・ひとつの文が途中で改行するほど長くしない。
例1
吾輩は名前のない猫であり、どこで生まれたのかもとんと見当がつかない。

吾輩は猫である。
名前はまだない。
どこで生まれたかとんと見当がつかぬ。
(吾輩は猫である/夏目漱石)

・会話を増やす。
例2
明くる日の夕方、貞之助は家に帰って来ると、井谷が事務所へやって来たと、幸子の顔を見るなり告げた。

明くる日の夕方、貞之助は家に帰って来ると、
「今日井谷さんが事務所へ見えたで」
と、幸子の顔を見るなり云った。
(細雪/谷崎潤一郎)

状況描写は必要最低限にする。
例3
「一緒の部屋で寝るの?」と言ったローの表情は勢いよく動いていたが、これは不機嫌だとか怒っているという表情ではなくて(とは言っても明らかにその寸前なのだが)ただ勢いがいいだけで、それは質問に強烈な意味をこめたいときに彼女がよく使うのだった。
「簡易ベッドを入れてくれるようにたのんでおいたよ。もしそれでよければ私が使うつもりだ」
「頭おかしいんじゃないの」とローが言った。
「どうしてだい、ダーリン?」
「どうしてかというとね、ダアーリン、だあーい好きなお母さんが見つけたら、きっと離婚して、あたしの首絞めちゃうわ」
ただ勢いがいいだけ。本当はそんなに深刻には思っていない。
(ロリータ/ウラディーミル・ナボコフ)

「一緒の部屋で寝るの?」
とローは表情を激しく動かしながら言った。
その激しさに比して、大して彼女は怒っているわけではない。
質問に強烈な意味をこめたい時の彼女のくせだ。
「簡易ベッドを入れてくれるようにたのんでおいたよ。もしそれでよければ私が使うつもりだ」
「頭おかしいんじゃないの」
ローが言った。
「どうしてだい、ダーリン?」
「どうしてかというとね、ダアーリン、だあーい好きなお母さんが見つけたら、きっと離婚して、あたしの首絞めちゃうわ」
ただ勢いがいいだけ。
本当はそんなに深刻には思っていない。

こんな感じでしょうか。
台詞と状況描写については
状況描写をなるべく台詞で行う
ということもあって表裏一体ですね。

次回のシナリオは今回とは少々毛色の違うものになると思います。
何を書いていても結局は僕の趣味全開になりそうな気がしてならないのですが
今回を見ているとうまいことPCさんたちに導かれている気もします。
個人的に思いついた時にガッツポーズしたのは
変T
でした。
Tonosaga~Episode Ⅰ 覚醒~
のTシャツ僕も欲しいです。
・・・作るか。

それではこの辺で。
ナマステ。

このブログ字見づらいな・・・
2013.06.04 Tue 「 オニオンスライスイクリプス習作
赤いネットに入った中から無造作に一つ玉ねぎを取りだした。
よく研いだ包丁を使ってあたまと根っこを切り落とす。
半分に割って、おしりの部分に三角形の切り込みを入れ、一枚一枚がバラけやすいようにした。
茶色い表皮をゴミ箱の上で剥いていく。
断面に残った表皮のかすを水で洗い流した。
半分にした玉ねぎ、そのうちひとつをまな板の上に乗せ、僕は呟く。
「ふとんがふっとんだ」
そうして、つやつやと真珠みたいに光っているそれをちょん、と指でつついた。
ぱらり、と何の前触れもなく玉ねぎがみじん切りになって小さく山をつくる。
これが僕の持っているちから。
『たべものをみじん切りにする能力』
使う時に寒いギャグを言う必要があるのが難点といえば難点。
でも別に他の人の前で披露することもないし別にどうでもいいことだった。
他にこういう能力がある人間に出会ったことはないけれど、多分いるんだろう。
なんの変哲もない僕みたいな人間ですら持っているんだし。
きっともっと使いどころもあってカッコいい能力だってあるはずだ。
「……やっぱつまんないなコレ」
呟いて、僕はもう半分の玉ねぎもまな板に乗せる。
包丁も持つ。
最初に落としたあたまと根っこの断面と垂直な方向に端から切り込みを入れていく。
決してスライスしてはいけない。
スッ
とん
スッ
とん
一定のリズムを刻みながら僕は玉ねぎを刻んでいく。
「うん、よし」
まるで歯の詰まった櫛みたいな見た目になったそれを90度回転させる。
そうしてまた端から等間隔に、今度は完全にスライスするように、包丁を入れていく。
少し目の粗い玉ねぎのみじん切りの山が出来た。
僕はさっき能力で作った山と合わせてさらに細かくみじん切りにしていく。
左手で刃の先を押さえ、右手で柄を上下させる。
裁断機の要領だ。
ときどきまな板の上に散らばった欠片を集め、執拗に刃の上下を繰り返す。
だんだんと玉ねぎがペースト状に水気を帯びてきた。
もはや原形をとどめていない。
「ふう」
僕はそれを包丁の腹にまとめて乗せる。
「たのしかった」
出来上がった玉ねぎペーストはゴミ箱の餌にした。



 * * * *


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